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電磁波写真のテスト撮影...
記事 No.120

電磁波写真のテスト撮影..._c0210599_143136.jpg
os九さんからいただいた、「 IR 76 」というフィルターを 77mmの金属製のフィルター枠に入れて、赤外線写真のテスト撮影をしてみました。

ご覧のように IR 76というフィルターは、可視光線( 目で見える光 )を通さないので、見掛け上は真っ黒い色をしています。
これで本当に写真が撮影出来るのでしょうか?
ちょっと心配ですねぇ...

実際に、このフィルターをレンズに取り付けてファインダーを覗いても、真っ暗で何も見えません。
電磁波写真のテスト撮影..._c0210599_2592810.jpg
電磁波写真のテスト撮影..._c0210599_1135597.jpg

右側が IR 76を取付けて撮影した、赤外線写真です。( 赤外線は電磁波の一種です )
木々の葉は、赤外線が反射しているので白く写ります。
では、左側の写真は何でしょう?? ピンぼけですよ。

左側の写真は、赤外線写真を撮影した直後に IR 76のフィルターを外して、そのまま何もせず、ただ撮影した写真です。
つまり、赤外線でピントの合った写真は、可視光写真( 普通の写真 )ではピントがズレてボケボケに写ってしまうのです。不思議ですねぇ...
その理由が知りたい方は、ご自分で調べてください。
私も良く分かりません。(笑)

多分、赤外線は可視光線に比べて、光がレンズのガラス部分を通過する時の屈折率が違うからだと思います。( 間違っていたらゴメンナサイ )

次に車の窓ガラスを見比べてください。
何かお気付きですか?

車の窓ガラスには、UVカットの他に、最近では赤外線をカットして、ジリジリ感を弱めるガラスもあるのです。
左側の写真では、フロントガラスの向こうに木々の葉が見えます。
本来ならこのグリーンからの赤外線が、白く写るハズですよね。
しかし、右側の赤外線写真では真っ暗で見えませんね。
という事は、このフロントガラスには赤外線をカットする処理が施してあるという事です。

↓ 赤外線カットのフロントガラス_参考資料
http://www.agc.co.jp/automotive-glass/ircut/index.html

なので、車内から赤外線写真を撮るなら、クラッシックカーが宜しいかと思います...
 
by 39medaka | 2010-07-30 02:58 | 機材 | Comments(13)
Commented by os9_Ag at 2010-07-30 23:57
こんな手があったんだ。クローズアップレンズの枠にセット、77mm、ジャストですね。これなら漏光も防げてパーフェクト。
私は安っぽい角形フィルターホルダーです。漏光を防ぐのにひと苦労です。

テスト撮影もさすがですね。
わかりやすい実験写真。39medakaさん又の名を、写真のでんじろう。
最近のレンズ、赤外マークついてないのがありますね。

この前電車の中から外の景色を眺めながら、電車の中からは赤外写真無理だろうなと思ってたのですが、実証写真がでました。スッキリ!
Commented by os9_Ag at 2010-07-31 00:10
amazonでIR76フィルター販売してるのですね。
どうも写真関係の会社じゃないみたいですが、結構高い値段ついてますね。フジの定価より高い。送料無料とのことですがきっちり送料はいってそうです。
定価:1218/税込
Commented by 39medaka at 2010-07-31 01:36
os9_Agさま、有り難うございます。
でんじろうデス。
IR 76フィルターですが、早速、改良しましたよ。
記事No.121を見てね。

amazonですが、交通費やら行動時間、手間を考えると、自分で買いに行くより安いと思います。
フィルターが劣化したら何かのついでに一緒に注文したいと思っています。
Commented at 2010-07-31 14:11
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Commented by 39medaka at 2010-08-01 02:47
鍵コメさま、有り難うございます。
その時はご連絡させていただきますね。
Commented at 2010-08-01 04:21 x
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Commented at 2010-08-01 06:21 x
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Commented by 39medaka at 2010-08-01 14:31
> 04:21 の鍵コメさま、有難うございます。
そういう解釈で宜しいかと思います。
なので、古いデジカメほど赤外線撮影が有利という事です。
→ 一般的に、古い機種ほど赤外線カットの性能が低い場合が多い。
Commented by 39medaka at 2010-08-01 14:40
> 06:21 の鍵コメさま、有難うございます。
紫外線は、通常はレンズの材質自体やレンズのコーティング層によってカットされますので、特別にローパス側でカットする必要は無いようです。
→ 紫外線はCMOSセンサーまで達していない。

ただ、Nikonの場合は紫外線撮影用UVレンズという紫外線を意図的に通過させる特殊なレンズ素材を使用した商品を発売していた為、Nikonのローパスには UVカットフィルターが設置されているものと思われます。( 推測の域ですが )
でないと、このレンズを取り付けて撮影を続けた場合、その紫外線量によりRGBカラーフィルターの色素劣化が心配ですよね。

しかし、Nikonの古いデジカメには比較的 紫外線や赤外線が通過してしまう機種( D70 )もあるようなので、これと組み合わせれば紫外線写真や赤外線写真が撮影し易いという話しを聞いた事があります。

又、本当に Canonのローパスに UVカット層が無いのなら、Nikonの紫外線撮影用UVレンズをマウントアダプターで取付けて、紫外線撮影する方が より撮影しやすいのではないでしょうか。( これも推測の域ですが )
間違っていたらご免なさいね。
Commented at 2010-08-01 15:10 x
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Commented by 39medaka at 2010-08-01 15:47
> 15:10 の鍵コメさま、有難うございます。
Canonのダイクロイックミラーには紫外線もカットする能力があるようです。
これをセンサーの説明図に、記載していないだけかもしれません。
 ↓
EOS 7Dのローパスフィルター解説文に、「 ローパスフィルターには赤外線と紫外線をカットするダイクロイックミラーを採用。 」との記載がありますが、説明図には特に記載されていません。
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/7d/feature-highquality.html
Commented at 2010-08-01 21:21 x
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Commented by 39medaka at 2010-08-02 02:13
> 15:47 の鍵コメさま、有難うございます。
なるほど... Capture Oneで、そんな事まで分かるのですね。

赤外線の多い光源というと、やはりタングステンとかコルツですかね。
これでブツを撮影したら一体どうなるか、後程テストしてみます。
多分、地味な絵になりそうですけど...
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